数値オプション

数値]タブのオプションを使用して、Analytics による数値データの処理方法および表示方法を指定します。

数値のオーバーフローで停止する

このオプションがオンの場合、Analytics は数値のオーバーフローが発生すると処理を停止します。数学演算では、中間の計算も含めて、結果が 22 桁を超える場合には、Analytics が処理を停止することがあります。ビューでは、影響を受けたフィールドに ### ERR ### と表示されます。

このオプションをオフにすると、Analytics は処理を続行しますが、超過した桁を左端から切り捨てるため、計算結果は不正確なものとなります。ユーザーがゼロで除算しようとした場合、Analytics はその結果に非常に大きな数値を代入します。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET OVERFLOW {ON|OFF}

データを検証する

このオプションをオンにすると、テーブルを開いている間フィールドを処理するたびに、データフィールドの内容がテーブル レイアウトのフィールドのデータ型(文字、数値、日付時刻、論理など)に対応しているかどうかが自動的に検証されるようになります。[無効なデータを空白にする]オプションもオンにしない限り、エラーが発生すると処理は停止します。ビューでは、影響を受けたフィールドに ### ERR ### と表示されます。

このオプションをオフにすると、Analytics はデータの妥当性を検証しなくなるので、処理速度が改善されます。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET VERIFY {ON|OFF|BLANK}

無効なデータを空白にする

データを検証する]オプションをオンにした場合のみ、このオプションを使用できます。[無効なデータを空白にする]をオンにすると、Analytics は自動的に無効な文字データを空白に、無効な数値データをゼロに置き換えます。

このオプションがオンの場合に、無効なデータを含んでいるフィールドを処理すると、Analytics は Analytics プロジェクトファイル(*.acl)と同じフォルダーにエラーログを作成し、"ファイル内に不正なデータがあります。ERROR ログを参照してください。" というメッセージを表示します。ログを表示または印刷する場合は、ワード プロセッサーやテキスト エディターを使用して、作業ファイルを保存しているディレクトリにあるログを開きます。Analytics で DUMP コマンド を使用して、エラーログにアクセスできます。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。ここで、BLANK は、このオプションが選択されていること、ON は、[データを検証する]オプションは選択されているが、[無効なデータを空白にする]オプションは選択されていないことを意味します。

SET VERIFY (BLANK|ON}

式フィールドの幅

このオプションには、数値演算フィールドや一時的に作成した数式の表示幅のデフォルト値(文字)を指定します。Analytics は最大幅を指定することはできません。デフォルトは 12 文字で、これは Analytics のデフォルトのアプリケーション フォントを基準とします。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET WIDTH 文字

小数点の記号

Analytics では、デフォルトの小数点の文字としてピリオドを使用します。このデフォルトの設定は、カンマまたはスペースに変更することができます。テキスト ボックスに、変更する文字を入力してください。3 つの区切り文字(小数点、桁区切り、リスト)のうち、小数点の記号は一意である必要があります。

この設定への変更は、[デフォルトの数値書式]への変更としてログに記録されます。

デフォルトの数値書式

デフォルトでは、Analytics は数値を表示する際、桁区切り記号を使用せず、先頭にマイナス記号を付けて負の数値を示す数値書式を使用します。

デフォルトの数値書式]オプションを変更すると、別の書式を使って数値を表示することができます。ドロップダウンリストからあらかじめ定義されている書式のうちの 1 つを選択することも、独自の書式を作成することもできます。たとえば、桁区切り記号を指定する書式や、負の数値に別のインジケーターを使用する書式を選択してもかまいません。

指定した書式は、全アプリケーションのデフォルトの書式になります。フィールド レベルまたは列レベルの書式が指定されていない、すべての数値フィールドおよび列に適用されます。通貨記号の入った書式を指定すると、通貨でないフィールドも含め、すべての数値フィールドが通貨記号を持つようになってしまうので、そのような書式は指定しないでください。必要に応じて、フィールド レベルまたは列レベルで通貨フィールドを書式設定することができます。フィールド レベルおよび列レベルにおける数値の書式設定の詳細については、ビューにおける数値の書式を参照してください。

この設定への変更は、次の構文を使用してログに記録されます。

SET PICTURE 書式

桁区切り記号

Analytics では、数値出力のデフォルトの 3 桁の区切り記号としてカンマを使用します。このデフォルトの設定は、ピリオドまたはスペースに変更することができます。テキスト ボックスに、変更する文字を入力してください。桁区切り記号と小数点の記号を同じものにすることはできません。

リストの区切り文字

Analytics では、デフォルトのリスト区切り文字としてカンマを使用します。主に関数パラメーターを区切るのに使用されます。このデフォルトの設定は、セミコロン(;)またはスペースに変更することができます。テキスト ボックスに、変更する文字を入力してください。リストの区切り文字と小数点の記号を同じものにすることはできません。