レポートの作成

レポートは Diligent One のアプリです。このトピックを使用すると、レポートの作成方法と、レポート作成ワークフローに使い慣れる方法を習得できます。

レポートの作成方法

レポートを作成する方法は 2 つあります。

  • レポートを新規作成する
  • 既存のレポートまたはレポート テンプレートを開始地点としてコピーする

最適な方法の選択は、要件によるとともに、ニーズに適合する既存のレポートまたはレポート テンプレートが存在するかどうかにもよります。新しいレポートを作成する、または既存のレポート/レポート テンプレートをコピーしたら、レポート ビルダーでレポート構築ワークフローに従い、必要に応じてレポートをカスタマイズできます。

レポート作成のワークフロー

レポート作成のワークフローは、レポート ビルダーのタブの左から右の順序で視覚化されます。タブは、レポート作成プロセスから構成されるさまざまな段階を説明しています。

タブ 説明
レポート レポートを保存したり、レポートに行った変更を取り消したり、レポートを削除したりします
データ レポートに表示されるフィールドとフィルター、およびレポートのレイアウトを定義します
グラフ レポート データに基づく視覚化の作成を助けます
関連コンテンツ

レポートと他のレポートとの関係を指定します

メモ

このタブは、レポートビルダーの分析スタイルに "副表示" または "ドリルスルー" を選択した場合のみ使用できます。

デザイン 公開する前にレポートのデザインを確認し、必要に応じて追加の書式設定を適用できます
公開 レポートをドラフトとして保存したり、該当するユーザーが利用できるようにレポートをアクティブ化したりして、他のユーザーとのレポートの共有方法、および他のユーザーへの配信方法を定義します

フィールドの分類

レポート アプリのすべてのフィールドの種類を、次元メトリクス、または日付のいずれかとして分類できます。

次元フィールド

テキスト フィールドのすべてが次元フィールドとして自動的に分類されます。これらのフィールドの集約は Count(カウント)重複を除いたカウント合計 に制限されています。

次元フィールドは、通常、レポートで分析の基礎としての役割を果たす、文字型データを取得します。

メトリクス フィールド

すべての数値フィールドは、メトリクス フィールドとして分類され、あらゆる種類の集約が可能です。

フィルターとして使用される場合は、一般に利用可能性のある値が多すぎるため、メトリクス フィールドはプロンプトで利用できません。ただし、メトリクス フィールドにはユーザーが簡単に範囲を定義できるスライダー オプションがあります。

日付フィールド

日付フィールドは、ご利用のユーザー プロファイルで指定されている書式で日付を表示します。これらのフィールドの集約は Count(カウント)重複を除いたカウント合計Max、および Min に制限されています。

レポートでのデータのプレビュー

レポート ビルダーで[データ]タブを使用すると、レポート作成時にデータのプレビューができます。

[フィルター]パネル

レポートにフィルターを含めた場合は、プレビューでデータ量を制限するために、の横にあるレポート ビルダーの右側にあるフィルター パネル を開くことができます。ここで適用する値は、プレビューを調整するためにのみ使用され、最終のレポート出力は調整されません。

レポート データ

レポート ビルダーの[レポート データ]セクションにより、レポートのデータの表示を見て、カスタマイズができ、次のオプションを含めることができます。

オプション 説明 備考
有効なロウ(行)数の制限 レポートに返される行数を制限します

有効な行数制限は、Diligent One データソース接続から継承されますが、レポートごとにさらに制限することができます。

この設定は、[データ]タブのレポートプレビュー(有効な行数制限プレビューの行数制限より小さい場合)、およびレポートの最終出力を制御します。

重複レコードを表示 SQL クエリから 'DISTINCT' 節を削除します 複数回表示されるデータは、フィルター処理で表示されなくなるのではなく、最終レポートで表示されます
自動再描画 各フィールドを追加したあとは、実際のデータを表示するのではなく、ダミー データでレポートを作成します
  • 自動再描画]がオフに設定されている場合、レポート ビルダーの右下隅にある[レポート更新]をクリックすると、調整後にレポートを手動で更新することができます。
  • 自動再描画]がオンに設定されている場合、レポートの行数と、プレビューウィンドウの左下隅でレポートプレビューを戻すのにかかる時間を表示できます。
メモ

自動再描画]をオンにすると、レポートの作成に大幅に長い時間がかかります。パフォーマンスの向上を実現するためには、[自動再描画]をオフにしたままにします。

プレビューのロウ(行)数制限 レポートのプレビューで表示される行数を制御します プレビューでは、[有効な行数制限]または[プレビューの行数制限]のいずれか(いずれか小さい方)を表示します。

ドラフトおよびアクティブ化レポート

レポートを初めて作成すると、レポートはドラフトの状態です。ドラフトレポートとは、現在編集中のレポートです。レポートを公開する準備ができており、他のユーザーが利用できる状態である場合は、そのレポートを保存し、アクティブ化することができます。

レポート管理者とレポート作成者

レポート管理者は、どのドラフト レポートも閲覧、編集が可能です。レポート作成者がドラフト レポートを作成し、レポート管理者が同じレポートにアクセスする場合は、レポート作成者は今後、[閲覧]ページでレポートを閲覧することはできません。

ドラフト レポートを編集する最終ユーザーは、ドラフト レポートの所有者です。

レポートの編集

アクティブ化レポートを編集すると、レポートはドラフトとアクティブ化バージョンの両方を作成するよう自動的に複製されます。各レポートは、一度にドラフトとアクティブ化バージョンを 1 つずつ持つことができます。

ドラフト バージョンを編集している間、他のユーザーはレポートのアクティブ化バージョンを引き続き表示できます。ただし、アクティブ化バージョンの編集はできません。

レポートのドラフト バージョンの編集が終了したら、次のオプションがあります。

  • 上書き保存 現在アクティブ化されているレポートを更新したバージョンと置き換えます
  • 名前を付けて保存 レポートを 2 つ目のコピーとして保存し、レポートのオリジナルの有効化バージョンを保持します
  • 変更を元に戻す レポートの現在のドラフト バージョンを削除し、以前のアクティブ化バージョンに戻ります
  • バージョンの削除 現在のドラフト レポートを削除します
    メモ

    レポートが以前アクティブ化されていた場合は、アクティブ化バージョンは依然として保持されます。

同じレポートを編集する複数のユーザー

複数のユーザーがドラフト レポートを同時に作業することができますが、これは不一致につながります。こうしたシナリオを回避するには、レポートのコピーを作成し、必要な変更を加えるのが一番良い方法です。

詳細なレポート情報の表示

既存のアクティブ化された/公開されたレポートを開き、[詳細 ]をクリックすると、詳細なレポート情報が利用できます。レポート情報は次のタブ内で編成されます。

タブ 説明
レポート詳細

レポートに関する次の詳細な情報を含みます。

  • レポートの名前と説明
  • レポートの最終更新時刻と最終更新者
  • レポートの実行総数
  • 過去 30 日以内のレポートへのアクセス数
  • レポートのフォルダーとサブフォルダー
  • データソース (Diligent One) と、レポートの出力を生成しているビュー
  • レポートへのアクセス方法
カラム(列)

レポートで使用されるフィールドに関する情報を含みます

ヒント

個々のフィールドを選択して、データの種類などの詳細な情報を表示できます。

SQL ステートメント

レポートに関連付けられた SQL 情報を含み、クエリを .sql ファイルにエクスポートできます

メモ

レポート管理者のみがレポートの SQL 情報を表示できます。

データベース キャッシュ

レポートは、すべての地域で20分のデータベースキャッシングプロセスを使用します。

ドラフトまたはアクティブ レポートを作成し、保存したら、レポート データはデータベースでキャッシュされます。その後にレポートを修正すると、キャッシュからデータを読み込みます。

レポートでキャッシュされたデータを無効にするには、次のいずれかを実行する必要があります。

  • Launchpad へと進み、レポートにアクセスする
  • Launchpad からサインアウトし、Launchpad にサインインして、レポートにアクセスする